BESTとは

The BEST Programとは

地球資源・環境問題から省エネルギー、CO2排出量の削減が要望されている現在、建築物・空調設備のみならず、照明設備、給湯設備、昇降機設備等をも含めた建築物の総合的なエネルギーシミュレーションツールを社会が求めています。

日本政府は、年間CO2排出量を2020年までに25%削減、2050年までに80%削減することを目標に掲げており、全CO2排出量のうちの3分の1を占める民生部門の大幅な削減を実現するためには、建築物のCO2排出量の把握と削減計画を容易にできるツールが不可欠です。

これに応えるツールが、The BEST Program(BEST:Building Energy Simulation Tool)です。

BESTの特徴とその利用効果

BESTはユーザーの利用目的に合わせて、簡易版・基本版・専門版で構成されており、建築・設備設計の各段階(企画・基本設計・実施設計)、運用・改修段階に応じて、各版の使い分けができます。
また、各版に応じた拡張アメダス気象データを用いる事でより実態に即した評価を行います。

簡易版は、建築物規模と用途、設備の概要を入力することにより、設備システムの最大負荷と年間エネルギー消費量(装置容量と年間光熱水量)を把握することができます。

基本版は、簡易版より更に詳細条件を入力でき、基本設計時の外皮計画(開口部仕様と断熱性能)、設備システムの検討に利用できます。

2010年4月より、延べ面積300m2以上の建築物の建設時には、省エネルギー計画書の作成が必要となりますが、国土交通省住宅局の支援により省エネルギー計画書作成支援ツールを簡易版・基本版を基に開発し、建築物の省エネ措置の届出に対応できるようにしています。この支援ツールは、計画書作成者・建築主の能力・資力の負担軽減のみならず、届出を受理する所管行政庁の事務負担の軽減にも繋がります。

専門版は、建築外皮詳細設計検討(開口部の寸法と仕様:シングルガラス・ダブルガラス・2重サッシュ・エアーフローウィンド、庇・方立の寸法、断熱材厚さ等)、各設備システムの詳細設計検討(設備システム・空調ゾーニング・空調機容量と制御方法、ブラインド制御方法と照明設備調光システム等)時に、建築物全体のエネルギー消費量を把握した上での最適設計解を求めることができます。

建築物の運用・改修段階においては、建築物や建築設備システムの詳細データ、運用状況と実エネルギーデータを把握したうえで、ハード・ソフトに亘る各種改善手法導入による省エネルギー効果を的確に把握し、運用改善と建築・設備の省エネルギー改修計画を立案することができます。

日本政府は、年間CO2排出量を2020年までに25%削減、2050年までに80%削減することを目標に掲げています。

わが国の全CO2排出量のうち3分の1を民生部門が占めており、大幅な削減目標を実現するためにもBESTが幅広く利用され、建築物の省エネルギー対策が速やかに進展されることが期待されます。


図表:The BEST Programのユースケースのマインドマップ

The BEST Programのユースケースのマインドマップ

 

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