よくあるご質問

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Q8.操作方法(マニュアルなど)に関するお問い合わせ

一般

8.1(一般) 入力に要する時間は、どの程度ですか?
建物やシステムの煩雑さ、使用するツールによって大きく異なりますが、2時間~7日程度ではないでしょうか。入力経験の有り無しによっても大きく異なると思います。デフォルト値を多用するか殆どデフォルト値は使わないかによっても異なります。簡易版の入力は、入力項目が整っていれば30分ほどで出来るでしょう。また、省エネ基準対応ツールの講習会では、建物全体の入力手順や作業時間が例示されていますので参考となります。
   平成26年度講習会のビデオ、テキスト
   http://www.ibec.or.jp/best/program/kosyu-items_H26.html
   3.例題演習:セントラル空調での計算事例(Aビル)
   4.例題演習:パッケージ空調での計算事例(Bビル)
   5.例題演習:パッケージ空調での計算事例(Cビル)
8.2(一般) 複数の省エネアイテムが重なって効果を出すような事象を検討するときに、どのアイテムが最も効果があったのかを知る方法は、BESTには備わっていると考えてよろしいのでしょうか?
ユーザーが各ケースを想定し、ケースごとにBESTを実行して結果を比較すれば目的は達成できると思いますが、系統的にそのような検討を一気に実行する機能は現在のところ備わっていません。
このことを正しく検討するには複数の採用省エネアイテムが最終的な形として定まってから(ZEBの検討なら最終的なZEBに対して)各アイテム(ご自分が気にされているアイテム)それぞれが採用されなかった時の計算をしてその差分をそのアイテムの効果として抽出し、最も差分の多かったものが最も効果があったと言えます。当然のことですが、ZEB検討のための標準建築における各アイテムの省エネ効果とは全く異なった値になることが明確になります。ですから省エネ効果の検討にはその計算条件を十分吟味しないと正しい評価はできないということです。
8.3.1(一般) Javaのバージョンを調べるには、どこを見れば分かるのでしょうか?
Windowsのコントロールパネルの「プログラムのアンインストール」という項目を開くと、お使いのパソコンにインストールされているプログラムのリストが表示されます。その中から"Java"という名前を探すと、発行元、インストール日、サイズと一緒にバージョンが表示されています。
また、最新バージョンのJavaプログラムは、下記WEBサイトからダウンロードすることができます。
   (Oracle Java.com) (http://www.java.com/ja/download/
8.3.2(一般) BESTインストール用のzipファイルを解凍した後にプログラムを起動させても、正常に起動しません。どうしたらよいでしょうか?
BEST専門版プログラムは内部構成が複雑なため、Windows標準の解凍機能※では正常に解凍できません。(具体的な原因は、255文字を超えるファイルパスを扱えないことです。)
  ※zipファイルを右クリックして現れるメニュー(コンテキストメニュー)の中にある「解凍(E)」が
    Windows標準の解凍機能です。

解凍専用のソフトウェアなどを使用して解凍してください。下記のフリーソフト(無償)にて解凍できることが確認されております。
   (Lhaplus) http://www.forest.impress.co.jp/library/software/lhaplus/    (Lhaz) http://lhaz.softonic.jp/
8.3.3(一般) ライセンスキーが認識されませんが、どうしたらいいでしょうか?
ライセンスキーが認識されていない場合は、ライセンスキーのデバイスドライバー(以下、ドライバー)をインストールしてください。
ドライバーは、BESTコンソーシアム会員用ダウンロードサイト" Bizストレージ ファイルシェア"から入手できますので、それを使ってセットアップを行ってください。
   (Bizストレージ ファイルシェア) http://www.the-best-program.sharestage.com/UA001     ※格納場所は、" Bizストレージ ファイルシェア"→"GroupDisk"→"フルユーザー"内

また、McAfee社のウィルス対策ソフトが動作している状態では、ライセンスキーのドライバーのインストールが完了しない事象が複数報告されていますので、これに該当する場合には、ドライバーのインストールの間だけウィルス対策ソフトの動作を休止状態にして、インストール完了後にウィルス対策ソフトの動作を再開させることで解決します。
8.3.4(一般) ライセンスキーのドライバーのインストールを行おうとすると、プログラムが途中で止まってしまいます。

以下の2点にご確認下さい。
1)インストール時にパソコンのユーザー権限が管理者権限であること。
2)パソコンにウイルス対策ソフトがインストールされている場合は、その機能を一時的に停止させていること。

8.3.5(一般) プログラムのアンイストールの方法を教えて下さい。
インストール時にzipファイルを解凍した先のフォルダ(専門版では"BEST-P.bat"が、省エネ対応基準ツールや簡易版では"best.exe"が含まれているフォルダです)を丸ごと削除すればアンインストールされたことになります。
アンインストール終了後に残された、デスクトップやスタートメニューに作成されたショートカットのアイコンも削除して下さい。
8.4(一般) BEST簡易版で作成したデータをBEST専門版にデータ移行することは可能でしょうか。

建築情報につきましては、XMLインポート機能を使用することで可能です。
設備情報につきましては、現在のところ未対応となっております。

8.5(一般) 建物の物件概要(延べ床面積など)を入力する必要はないのでしょうか?
専門版では、建築、空調、その他設備に共通して入力すべき物件概要データ(延べ床面積など)は特にありません。
省エネ計画書作成支援ツールや平成25年省エネ基準対応ツールでは延べ床面積の入力が必要となります。
8.6(一般) 住宅の計算には対応していますか?
住宅の計算も可能です。
多数室計算(室と室の相互熱影響を入れた計算であり、住宅全体をひとまとめに各室間の相互影響を考慮しつつ解いているという様なことです。)が可能ですし、住宅特有の空調運転が朝昼晩と断続的な間々欠運転にも対応しています。空調としてクーラーを入れた計算も可能です。
是非住宅計算に使ってみて下さい。
8.7(一般) 快適性評価は可能でしょうか?
作用温度、PMVなどの評価ができるようになっております。ご利用下さい。
8.8(一般) 計算時間隔はどこまで短くできるのですか?また、一般にはどのように設定すればいいのですか?
計算時間間隔ΔTは1分まで短くできます。計算の中で最も短く設定する計算時間隔を「最小計算時間隔」といいます。空調と連成した計算の時間帯は「最小時間間隔」とします。その間は一定値です。建築単独計算の時は「時刻変動スケジュール」で、設定して下さい。その時の設定方法は、予冷や予熱時間帯で短く、場合によっては昼休みなどの変化が多い時間帯も短く設定してもよいと思います。空調と連成した時間帯にΔTを変化させることはできません。現状では一定値として下さい。
「空調と連成」とは、空調装置が動いている時間帯に空調機の能力や制御法に応じて建物側が影響を受け、相互に影響し合うことを連成と言っています。ですから空調と連成した時間帯とは空調の時間帯と同じことになります。「建築単独計算」とは、具体的な空調機は定めずに、空調の時間帯は温湿度が設定値に保たれていると仮定して計算するものであり、非空調時(自然室温)のみの計算という訳ではありません。建物側の検討においては、建築単独計算で十分な評価検討ができます。

建築

8.1(建築) 壁体構成や窓ガラス種類の入力画面で、データベースにない材料やガラスを入力することはできますか?

壁体材料については、データベースにユーザーが新たな材料の熱物性値(熱伝導率と容積比熱値、中空層の場合は熱抵抗値)を追加登録できる機能を備えています。
窓ガラスについては、自由入力したいガラスの特性に似ているガラスをデータベース内からあらかじめ選択した上で、熱貫流率、日射熱取得率、日射透過率、可視光透過率を入力することが出来ます。この場合、入力した値はガラス単体(ブラインドなし)の特性値となり、ブラインド使用時の性能推定や入射角特性の推定には、事前に選択した類似窓の特性が利用されます。

8.2(建築) BESTに収録されている窓ガラスの熱や光に関する性能値を一覧表で出力することは可能でしょうか?また、これらの数値を算出するための計算式を知りたいのですが、どこかに説明がありますか?

窓ガラスの熱や光に関する性能値は、本ホームページの「プログラムの活用」の「データベース」の部分にまとめて記載していますのでご覧ください。
アドレス(URL)"http://www.ibec.or.jp/best/program/db/"

算出式に関する文献は、以下のようなものがあります。

郡・石野:熱負荷計算のための窓性能値に関する研究,日本建築学会環境系論文集No.600,pp.39-44,2006.2
郡・石野:同上 第3報 ダブルスキン,エアフローウィンドウの熱性能式の提案,日本建築学会環境系論文集No.682,pp.997-1002,2012.12

8.3(建築) BESTの入力にあたり計算条件に関わる値はどのように決めたら良いのでしょうか?例えば、助走計算日数、季節係数、点灯率・機器使用率・在席率などに関する参考文献はないでしょうか?

BESTの計算条件入力時に役立つ参考データなどをまとめたものが、本ホームページの「プログラムの活用」の「マニュアル」の部分に「X_付録」という表題で公開されていますのでご覧ください。
   アドレス(URL) http://www.ibec.or.jp/best/program/manual

8.4(建築) 窓回りの新システムについて、どのようなものの検討が可能ですか?

エアフローウィンドウ、ダブルスキンファサードの検討が可能です。
プッシュプル方式やプル方式の窓システムについては近い熱特性を持つ窓タイプを選択して計算してください。

8.5(建築) 外ブラインドの効果を計算したいのですが可能でしょうか?

BESTに外ブラインドの計算機能は付いておりません。
たとえば、窓に深い庇を設置するとか、窓の方位を北にして入力する方法で近似的に計算をすることが出来ますが、この場合、外ブラインドは常時閉鎖して直達日射を遮蔽している想定になります。

8.6(建築) 昼光利用の効果を計算することは出来ますか?

BESTでは昼光利用の効果を照明電力削減量とそれに伴う冷房負荷削減量で評価することが可能です。
プログラムでの操作の概略は以下の2点です。

a)「窓」の入力画面にて「昼光計算あり」を選択し、作業面高さや床・壁・天井等の反射率を入力する。
b)「照明」の入力画面にて、「調光計算あり」を選択し、設定照度や照明発光効率等を入力する。

ただし、BESTで対応しているのは連窓タイプの窓のみになりますので、それ以外の形状の窓の場合には、連窓に置き換えるための作業(面積を合わせるために窓高さを調整する、など)が必要になります。

8.7(建築) 自然換気の計算をすることは出来ますか?

非連成計算(熱負荷計算)用に、比較的容易な入力で自然換気を計算する機能があります。内外温度差と風力により変動する自然換気量を求められます。種々の自然換気許可条件を想定可能なことが特徴です。
連成計算用には、設備計算で用意されている自然換気用のテンプレートを利用する方法があります。

8.8(建築) 表面結露の計算は出来ますか?

BESTでは、プログラム内部では壁体等の表面温度を算出していますが、外部に出力をしておりませんので、結露判定に利用することはできません。

8.9(建築) 建築データを入力する際に、「階数の設定」のようなことはできますでしょうか?例えば、4階建ての建物としての設定など、です。

BESTでは、「階」を含む空間構成を、室グループ、室、ゾーンの組み合せにより指定します。
入力データを作成する前に、この空間構成を決めます。具体的には、熱的に相互影響のある室やゾーンを室グループとして分けます。ゾーンは室温が均一な最小空間、室は閉空間で内部に複数のゾーンを含めることが出来ます。
一般ビルの場合、階ごとか室ごとにゾーン間の熱的相互影響を考慮すれば十分なことが多く、4階建てのビルの例では、2、3階を「基準階」として代表させ、「1階」、「4階」とともに、まず3つの室グループに分けます。次に、各階について、計算対象とする室、その内部を分割したゾーンを決めます。

8.10(建築) 階段空間などの吹き抜け空間の建築データ、設備データの設定方法について教えて下さい。

階段空間は、その空間の特徴や計算用途にもよりますが、計算対象ゾーンとして扱わず、室温と外気温との中間温度などと仮定して温度条件だけ与えるようにする方法がよく使われます。
また、BESTの建築計算では、室内温湿度はゾーン内で一定と仮定していますので、吹抜空間に対しても上下に分割せず1ゾーンとして取り扱うことをお勧めします。上下にゾーンを分割した場合、ゾーン相互の影響を適切に仮定することが難しいからです。
設備データの設定方法については、吹抜空間ではないゾーンの場合と同じになります。

8.11(建築) 「ゾーン」、「室」、「室グループ」をコピーして新しい「ゾーン」、「室」、「室グループ」を作成したいのですが、やり方がわかりません。

例えば、「ゾーンA」をコピーするには、まず新しい「ゾーンB」を作成しておきます。次に、「ゾーンA」を右クリックして現れるメニューから「コピー」を選択します。コピー先として「ゾーンB」を指定すると、「ゾーンA」の内容が全て「ソーンB」に複製されることになります。
「室」、「室グループ」も同様の操作になります。

8.12(建築) 入力できる室の数の上限はどの程度ですか?

室の数の上限はありません。室数が増えると、計算やファイルの書き込みのための時間が増大してくることに注意が必要です。また、データの出力量が膨大になるので、出力範囲(期間やゾーン)を限定させるとよいでしょう。

8.13(建築) 二部屋以上の計算の時、特に10~20室以上の計算の時、なかなか計算が正常に終了しなかったり、妥当と思われる結果が出なかったりします。どういう点に注意すればいいのでしょうか?

まず、多数室計算をするか単室計算の集合と考えるかが、大きな差異です。その中間もあります。多数室計算とは、5室なら5室がお互いに熱的に影響し合うことを考慮した計算です。単室計算とは5室の例なら、それぞれ5室はお互いに独立した計算になるということです。中間というのは、5室の内の3室は熱的に影響し合う計算(多数室計算)をし、他2室は独立した単室計算にするときです。単室計算といっても隣室温度を自室(計算しようとしている目的の部屋)と外気温による関係式で表現する(中間温度のように)ことが多く、隣室との熱の授受は行っていることになることにご注意下さい。隣室の影響のない完全に単室として解くことは,現場小屋のような一部屋建築の時以外には、殆ど考えられません。

以上のことを踏まえて頂いて、入力の手順を説明します。部屋数の多いときのデータの作成手順として、まず用語ですがインテリア、ペリメータのように壁のない区分けもあり得ますから、以下は部屋といわずにゾーンということにします。

(1)1ゾーンで答えを出す。その時、ゾーン間換気量はなし、内壁計算での隣接ゾーンの仮定は自室温と同じなどと仮定する。
(2)隣接ゾーンの影響を考慮しないケースとして、残りのゾーンを追加する。そして答えを出す。
(3)最後に隣接ゾーンの影響を考慮するケースに変更する。ゾーン間換気量のデータを追加し、内壁の隣接ゾーンの仮定条件を変更する。その時、前に説明したように無意味に隣室との熱的関係を増加させることは避ける。

単室計算で十分なもの、多数室にする必要のあるグループをよく見極めることが大切です。厳密に言えば、どんな建物でも全ての部屋がお互い熱的に影響しているともみえますが、ある部屋の熱影響が隣室の隣室まで影響するものは少なく、その先に続く室までは影響しないとしても十分正しい値が出ます。ということは、適宜、隣室温度を中間温度とか自室温と同一にしていいのです。
一挙にたくさんのゾーンのデータを作ると、なかなか答えが出ません。隣接ゾーンの影響を考慮する場合はさらに出ません。遠回りのように見えても、少しずつゾーンを作り足し答えを出して確認しながら進める方が、結局はスムーズです。

8.14(建築) 最大負荷計算の結果を機器容量とする年間負荷計算が出来ますか?

最大負荷計算の結果得られた最大負荷の値を自動的に空調の仮想機器容量とする機能が付いていますので、あらかじめ年間負荷計算に必要な入力条件も揃えておくと、最大熱負荷計算と年間熱負荷計算を選択して実行することが出来ます。

8.15(建築) 既に計算済みの案件の設定条件を利用して計算モデルを作成することは出来ますか?

入力データ作成中に、他の案件のデータを参照しながら選択して読み込むことのできる機能(「他物件取込」)が付いています。スケジュール条件や壁体構造データなどほとんどの設定条件を、個別もしくはグループ単位で取込むことが出来ます。ただし、読み込む設定条件の内容に『スケジュール名』などの参照先がある場合には、不定となってしまう可能性があるので、取込み後に設定内容を確認することが必要です。
プログラムでの操作の概略は、以下の通りです。

a)メニューバーの「ツール」から「他物件取込」を選択し、読み込みたい他案件のデータファイルを指定する。
b)別ウィンドウで読み込みたい他案件のデータのワークスペース画面が開くので、読み込みたい設定条件(もしくは条件グループ)を右クリックして、開いたサブメニューからコピーを選択する。

空調

8.1(空調) システム側で取り扱っている機器は、どこのメーカーのものか分かるようになっているのでしょうか?
機器の性能特性は、業界団体から標準的な機器のデータの提案を頂いています。そのため、特定メーカーの機器の性能特性ではありません。
8.2(空調) 空調計算の順序、接続作業をビジュアルで簡単にできるツールが欲しいです。また、階層的な入力ができるようにして欲しいです。
現在、モジュール接続を楽にするために、空調機など各機器を構成するモジュールをひとまとめにしたテンプレート機能を導入しており計算順序や接続が大分簡素化されています。また階層的な入力については、現在基準階という単位で入力もできるようになっており、それなりには対応しています。
8.3(空調) モジュールの接続を間違えたかどうかチェックするときはどうすればいいのですか?
機器の性能特性は、入力されたモジュールの接続を一覧できるpdf出力があります。現在では、それをご覧になりチェックすることになります。更なる簡易化が必要と考えています。
8.4(空調) 基準階の室情報入力を終え、冷温水発生器のテンプレートを利用しようと思ったのですが、読み込み後、各室との接続方法が分かりません。
各室との接続は、ゾーンテンプレート内のモジュール「ゾーン システム接続用」というモジュールで接続先の室コードを指定します。
マニュアル「空調設備テンプレート操作マニュアル」の2.3. テンプレート「ゾーン空調」のモジュール構成と内側のノード接続について、また、2.3.1. ゾーンだけを含む送風ダクト系のモジュール構成と内側の接続について①「 テンプレート ゾーン空調 ゾーンx1 VAV20101111 」及び②「 テンプレート ゾーン空調 ゾーンx5 VAV20101111 」をご参照下さい。
8.5(空調) 空調機の仕様を変更したいのですが、具体的にどのように行えばよろしいのでしょうか?
空調機の仕様変更は、空調機テンプレート内の各モジュール(コイルモジュール、加湿モジュールなど)の仕様を変更することにより行います。空調機テンプレートとその中のモジュールとの関係については、マニュアル「BEST-P 空調設備テンプレート操作マニュアル」の4章テンプレート「空調機」の概要をご参照下さい。モジュールの仕様の設定方法については、BESTの画面の右半分(ワークスペース)に登録されたモジュールを右クリックし、「プロパティ(スペック)」を選択することにより、仕様変更画面を表示させています。
また、ワークスペースに登録したテンプレートの内容を変更するには、以下のように行います。
  • ・ テンプレート内のモジュールの削除、追加を行う。
  • ・ テンプレート内のモジュール間の接続を変更する方法については、「BEST共通操作マニュアル」の4入力データの作成 4.7設備モジュールの登録(2)モジュールの接続をご参照下さい。なお、モジュールの削除については、マニュアルに記載がありませんが、ワークスペースに登録されたモジュールを右クリックし、「削除」を選択することにより削除可能です。
8.6(空調) テンプレートを利用すれば入力が簡単になりますが、現実の建物においてはテンプレートにそぐわない部分が多々あり、多少の組み替えが必要ですがその組み替えを行う方法がよくわかりません。
ワークスペース(BESTの画面の右半分)に登録したテンプレートの内容を変更するには、以下のように行います。
  • ・ テンプレート内のモジュールの削除、追加を行う。
  • ・ テンプレート内のモジュール間の接続を変更する方法については、「BEST共通操作マニュアル」の4入力データの作成 4.7設備モジュールの登録(2)モジュールの接続をご参照下さい。なお、モジュールの削除については、マニュアルに記載がありませんが、ワークスペースに登録されたモジュールを右クリックし、「削除」を選択することにより削除可能です。
8.7(空調) 階数を増やして建築データを設定した際の設備データとの連成方法について教えて下さい。
階数を増やした場合、設備(セントラル空調)との連成方法には以下の2通りがあります。
  • 1) 「空調機+室」のセットを階数分登録し、各階の空調機を熱源の間を冷温水媒体で接続する方法です。
    これは、実際の系統図に対応するように機器モジュール同士を接続するものです。
    空調機が複数ある場合は、熱源の前後に2次側への送りヘッダと還りヘッダとして
    「空調・換気設備」--->「ダクト 配管」のフォルダ内に格納されている
    「配管分岐(1→n)」モジュールと「配管集合(n→1)」モジュールを用いて冷温水媒体を接続します。nは空調機などの系統数のことです。
  • 2) 基準階が複数フロアある場合は、流量の拡大・縮小モジュールを用います。
    マスター情報ツリー(画面左側の窓)の「設備」タブのうち、「空調・換気設備」--->「ダクト 配管」のフォルダ内に格納されている「配管 質量流量縮小」モジュールを熱源(出口側)と基準階空調機(入口側)の間に挿入することによって、供給水温はそのままにして熱源から複数フロアに分岐して冷温水を基準階空調機に受け渡すことができます。
    同様に、「配管 質量流量拡大」モジュールを基準階空調機(出口側)と熱源(入口側)の間に挿入することによって、還り水温と流量を合計したものを熱源に受け渡すことができます。
    ただし、この場合空調機の消費電力等は1フロア分の値となりますので、データ解析の際にはフロア数倍する処置が必要になります。
8.8(空調) 空調システムの入力方法は、簡単なようでもあり、非常に複雑のようでもあります。このモジュール方式は、どういう長所欠点あるのでしょうか?又、将来の見通しはどうなのでしょうか?
慣れるまでは一見大変に見えますが、とても便利な方法です。とても新しい入力方法だと思って下さい。日本の設備の分野では使われていませんが、工学全般ではまた海外のプログラムでは使われています。現状はモジュールの接続の煩雑さがまだまだ残っていますが、接続方法の簡易化、不足しているモジュールの補充などを通して徐々に使いやすくなります。発展性は無限に近いといえる手法であり、どんな新しいシステムでも表現できるという大きな長所があります。

ユーザーが独自にモジュールを作成、登録する方法については、「設備モジュール作成マニュアル」をご覧ください。
http://www.ibec.or.jp/best/program/manual/
8.9(空調) BESTに採用されている熱源機器等の部分負荷特性は、どのようなデータが使われているのでしょうか?また、特定のメーカーの機種の特性データを使うことはできるのでしょうか?また、海外メーカーの機器特性を使うことはできますか?
現在は、機種毎に代表的な特性データが入っています。これらの特性データは、日本冷凍空調工業会・日本産業機械工業会等の協力を得て、複数メーカーの特性データを基に作成されています。
また、現在は特定メーカーの機種毎の特性データは整備されていません。ユーザー側による独自の特性データの使用については、ユーザー入力可能な熱源機器特性フォーマットの開発を検討予定です。
8.10(空調) 機器のモデルチェンジや新製品など、機器特性の変更や更新はどのようにプログラムへ反映されるのでしょうか?
BESTコンソーシアム内の機器特性SWGで定期的にメンテナンスを進めております。
8.11(空調) 当社固有の機器特性をBESTプログラムへ登録してもらうことは可能でしょうか?
BESTコンソーシアム内の機器特性SWGで機器特性に関しては検討していますので、連絡をいただければ、検討いたします。
8.12(空調) BESTでは1分間隔での細かな計算が可能と聞いていますが、冷凍機の立ち上がりや停止時の時間遅れ等の動的な特性は計算に反映されているのでしょうか?また、反映させることは可能ですか?
機器の動特性は、全ての機器を対象とするのではなく、大型熱源のウォーミングアップ時の熱遅れなど、エネルギー消費計算上影響の大きなものについて、検討を進めています。また、一部のモジュールには、配管の熱ロスの計算が入っていますので、その他の配管系の水熱容量と熱ロスについても検討を進めています。
8.13(空調) ビル用マルチ空調を寒冷地で計算したいのですが、寒冷地仕様の機器特性は反映されますか?
現在は、EHPの寒冷地仕様に関して、代表的な機器特性が整備されていますので、この範囲であれば反映されます。また、その他にGHPの発電機能付、高顕熱型EHPが整備されいます。
8.14(空調) BESTのシステム計算に際して必要なシーケンス接続に関して詳しい資料はないでしょうか?

次のマニュアルをご覧ください。
 「空調設備テンプレート操作マニュアル」
 「テンプレート作成マニュアル」
 「モジュール作成マニュアル」

また、次の講習会テキストもご覧ください。
 「初級編 現場事務所のエネルギーを計算しよう」
 「初級編 2ゾーンオフィスの計算をしよう」

http://www.ibec.or.jp/best/program/manual

8.15(空調) BESTの空調システムの計算結果の信頼性はどの程度のものでしょうか?

シミュレーションプログラムを評価するツールとしてANSI/ASHRAE Standard 140-2011 : (Standard Method of Test for the Evaluation of Building Energy Analysis Computer Programs)が発行されています。その中の空調に係るテストケースには、CE100~CE200(2 月の冷房)、CE300~CE545(年間冷房)、HE100~HE200(暖房)があり、これらのテストケースをBESTで実施し、他のシミュレーションプログラムの結果を比較して同等の結果となっていることを確認しています。

8.16(空調) 省エネ基準対応ツールのデータを専門版に取込んで空調システムを計算できますか?

ビル用マルチやPACなど個別空調機の空調方式については、省エネ基準対応ツールのデータを専門版で取込み計算できるようになっています。セントラル方式については一部不具合があり修正対応中で、次のバージョンの専門版で可能となる予定です。ユーザーが入力した機器名称を設備モジュールの名称に反映するなど取込後のモジュール構成が分かりやすくなる予定です。

8.17(空調) BESTでデマンドレスポンスの検討はできますか?

デマンドレスポンス機能については現在開発中です。照明や空調機器の発停や運転条件の緩和などいろいろな方法があり、完成した機能を順次リリースしていく予定です。

8.19(空調) 大規模な建物の空調システムの場合、構成する設備モジュールの数が数万となり、入力値や接続状況の確認が大変です。省エネ基準対応ツールのようなExcel出力・取込機能が専門版にもあると便利と思われます。

現在、設備モジュール等の一覧表示機能を用意しています。こちらの機能をご利用ください。専門版でのExcel出力・取込機能については検討します。
次のバージョンには、空調機器モジュールと制御弁モジュールを一体とした「制御弁付き機器モジュール」(コイル、FCU、熱交換器)が用意されます。また、空調機器からゾーンへの給排気の接続には中継モジュールが必要でしたが、この中継モジュールを使用せずBM室内機等の入力画面でゾーン名を指定することで接続が完了する機能を追加しています。これらの新機能でモジュール構成数とノード接続が減り、作業性が改善される予定です。

8.20(空調) 2次ポンプを入力したいのですが、可能でしょうか?

予め接続が行われた2次ポンプテンプレートが開発されていますので、そちらをご利用下さい。
2次ポンプ設定するためには、熱源テンプレートと空調機テンプレートの間に独自にポンプモジュールを登録・接続する必要があります。一般ユーザーがこの設定を行うのは手順がやや煩雑です。

8.21(空調) セントラル空調方式の詳細なマニュアルはないのでしょうか?

マニュアルについては、セントラル空調の場合「BEST共通操作マニュアル」と「空調設備テンプレート操作マニュアル」が基本となります。ただ、複数のマニュアルに記載が分散化しているため、はじめて取り組む方にとって必ずしも分かりやすいものになっていなかったかも知れません。今後改訂を図りたいと思います。

8.18(空調) BESTで電気需要平準化評価原単位を算出できますか?

今は、時刻別の計算結果から集計して別途算出する必要があります。算出できるように検討します。

気象

8.1(気象) BESTの最大負荷計算で使用可能な気象データは何でしょうか?

国内用には、842地点の拡張アメダス設計用気象データが専門版に内蔵されていて、すぐに利用可能です。これらの気象データは気象学的に起こりうるデータセットを利用するもので新規性に富むものです。旧来の設計用気象データは気象学的には発生しえない厳しい気象で問題視されていました。海外用の気象データとしては、世界3726地点のWEADACデータの利用が可能です。WEADACデータは、(株)気象データシステム(http://www.metds.co.jp/)より頒布(有償)されています。

8.2(気象) BESTの年間負荷計算で使用可能な気象データは何でしょうか?

国内用には、842地点の拡張アメダス気象データの標準年データと実在年データが利用可能です。これらのデータは、気象データシステム(http://www.metds.co.jp/)より有償で頒布されています。申し込みの際には、以下の標準年データを指定して下さい。

標準年EA気象データ(1991~2000年のEA気象データに基づく標準年)
 (「標準年EA気象データ(1981~1995年のEA気象データに基づく標準年)」はご利用できません
   ので、ご注意下さい。)

なお、現在は絶版になっている「拡張アメダス気象データ1981-2000、日本建築学会編」の本の付録DVDに含まれる標準年データもこれまで通りご利用頂けます。そのほか、専門版に内蔵されているBEST1分値データ(東京の実在年(2006年)のみ)も利用できます。

海外用の気象データとしては、世界2100地点以上のEPWデータの利用が可能で、米国エネルギー省のHPから無償で入手できます。

8.3(気象) 拡張アメダス標準年気象データのDVDは計算するたびに、パソコンにセットしなければならないのでしょうか?

拡張アメダス標準年気象データは、DVDから一度読み込むとBESTフォルダを消さない限り残されます。
賢いやり方としては、よく使いそうな数十地点の気象分を予め簡単なケースで計算をしておけば、その後はDVDがなくても必要な気象を抽出して計算が可能になります。計算実行の最初に1年分の気象データを読み込むようになっています。
プログラムのバージョンアップなどを行うと、再度DVDから読み込む必要が有ります。

8.4(気象) 東京の年間計算をするときに使用する気象データは、BEST1分値データと拡張アメダス標準年データのどちらがよいでしょうか?

BEST1分値データは、1分間隔に変動する実在年(2006年)の気象データで、東京のみ専門版に内蔵されています。BESTの特徴を活かし、短い時間間隔で計算し詳細変動を検討したい場合に適しています。また、特別に2006年の熱負荷やエネルギーを推定したい場合にも適しています。
拡張アメダス標準年データは、標準的な1年間の気象を加工して作成したもので1時間間隔データです。標準的な年間負荷や年間エネルギーを求めたい場合は、拡張アメダス標準年気象データをご利用下さい。

8.6(気象) BESTでは、海外の標準年気象データを用いた計算ができると伺っていますが、どういう手順で行えばよろしいのでしょうか?

「共通」タブにある「気象」の設定において、EPWフォーマットの気象データを選択することにより可能となります。気象データのタイプに「標準年データ」を、気象データ名称に「EPW」を選択し、EPWファイル名に使用するEPWファイルを設定して下さい。EPWファイルは、EnergyPlusのHPから無償でダウンロードできます。
アドレスは、http://apps1.eere.energy.gov/buildings/energyplus/cfm/Weather_data.cfmです。
北アメリカなどは全地点ともEPWが外に表示されていますのでそのまま利用し、ヨーロッパなどはZIPを開くとその中にEPWが含まれていますので、それを利用して下さい。EPWデータは気象データの不備(欠測データなど)も時々見られ、全地点とも計算可能という訳ではありませんが、世界のかなりの地点の計算が可能です。緯度経度の入力の必要もありません。ただし、サマータイムを無視した計算となっています。

8.6(気象) 1時間間隔の気象データを、5分間隔のBESTの計算に利用してよいでしょうか?

利用できます。
1時間間隔の気象データを補間して5分間隔の気象データを自動生成して利用しています。

8.7(気象) アメダスのデータ収集システムが機能アップされてすべての地点で1分毎の観測データとなるようですが、今後この1分データはBESTの気象データとして使用できますか?

BESTで使用するには拡張アメダス形式にデータを処理する必要があります。

その他の設備

8.1(その他設備) 太陽光発電システムの発電量計算において、太陽電池の種類が結晶系かアモルファスかなどで変換効率が異なると思いますが、計算結果はどのように変わるのでしょうか?
太陽電池はアレイ公称出力kWを入力して計算することとしており、変換効率は、この時点で考慮されていることになります。(変換効率の良い太陽電池であれば、一般的に設置面積は小さいですが、面積ではなく出力kWで入力するためその差は計算には反映されません)。なお太陽電池の計算では、いくつかの損失補正係数を入力することになっていますが、本計算では電池種類によって温度補正係数の値を選択できるようになっています。結晶系、アモルファス系によって代表的な数値を例示していますが、選択した太陽電池に合わせた係数を入力下さい。
8.2(その他設備) 衛生設備の計算で給水負荷パターンはどのようにして計算をしているのでしょうか?
学会論文等で発表されたものより、男子大便器、男子小便器、女子大便器、洗面器などの時刻別の使用頻度パターンを作成しデフォルト値を設定しています。あらかじめ設定された水使用パターンに、1回あたりの器具吐水量や人員などの入力数値が掛け合わされ、計算時間間隔別毎の給水負荷パターンが計算されます。この使用頻度パターンをユーザーが変更して計算することも可能です。
8.3(その他設備) 雨水集水量の計算において流出係数は降雨後の時間経過に応じて変化はさせているのでしょうか?
時間経過にともない流出係数の値を変化させることは行っていません。 各計算ステップの気象データの降雨量に同一の流出係数をかけて求めた流量がその計算ステップで利用可能な水量として扱っています。
8.4(その他設備) コージェネレーションの発電機のバリエーションを教えてください。

使用可能な発電機はガスエンジン(温水排熱)のタイプのみです。
モジュールとしては蒸気と温水が排熱利用できるガスエンジンやガスタービン、家庭用燃料電池(PEFC、SOFC)が開発中です。蒸気媒体の計算方法についても現在作成中ですので、排熱を蒸気で取り出す機器についてはシステムシミュレーションを行えません。

8.5(その他設備) コージェネレーションではどういった排熱利用機器が用意されていますか?

排熱投入型吸収冷温水機、暖房用熱交換器、給湯用熱交換器、給湯用予熱槽、デシカント空調機が用意されています。これらの排熱利用機器は、自由に組み合わせることができますし、排熱利用順序も自由に選択することができます。

8.6(その他設備) BEMSで得られた冷温水や電力の需要量を用いてコージェネレーションシステムのシミュレーションが行えますか?

発電機周辺の部分的なシステムのシミュレーションとなりますが可能です。冷温水などの実測値を境界条件モジュールに取込み、熱源機器モジュールに冷温水ノードを接続することで計算できます。BEMSで得られたデータから入口温度、入口湿度、入口流量、消費電力などを計算時間間隔ごとに整理し、BESTで読み込めるフォーマットのCSV形式のファイルにしていただければ、これらを入口境界条件としたシミュレーションが行えます。

8.7(その他設備) コージェネレーションと太陽熱集熱器を含むシステムのシミュレーションは可能ですか?

可能です。次の論文で計算例を報告しています。
   空衛学会大会のBEST関連論文の連報(その92/2011年)

太陽熱集熱器とコージェネレーション排温水系統が並列に接続されているシステムのシミュレーションが可能ですが、試験的にシミュレーションしたためモジュール単位での接続となっておりテンプレートとして整理しておりません。必要なモジュールについては開発済みですので、モジュール単位での接続を行えばシステムシミュレーションが可能です。

8.8(その他設備) コージェネレーションを電主熱従や熱主電従運転としてシミュレーションすることは可能ですか?

可能です。これらの他に出力一定運転なども用意されています。操作方法はコージェネのマニュアルをご覧ください。
発電機の制御としては、電主熱従、熱主電従(逆潮流あり)、熱主電従(逆潮流なし)、出力一定より選択できます。一度接続してしまえば、発電機のコントローラの制御方式プルダウンで切り替えるだけで制御方式の違いをシミュレーションすることができます。

8.9(その他設備) 発電機や排熱利用機器が複数台数あるケースには対応しますか?

発電機の台数制御は計算可能です。また、排熱利用側が複数ある場合は、排熱利用する機器の優先順位を考慮して排熱配管系にシリーズ接続して計算するのがよいでしょう。
発電機は基本的に何台あってもシミュレーション可能なコントローラを整備しております。排熱利用機器も例えば排熱投入型吸収冷温水機とデシカント空調機、給湯用熱交換器、暖房用熱交換器などで構成されるシステムのシミュレーションが可能です。

8.10(その他設備) 空調熱源機の一部を排熱投入型に、一部をガス直焚きや電動の冷凍機とする組み合わせシステムには対応しますか?

対応しています。BESTは機器モジュールを自由に組み合わせてシステムを構築することができます。
熱源はエネルギー源に関わらず、自由に組み合わせたシミュレーションが可能です。コージェネレーションの発電した電力で電動系の冷凍機を運転し、排熱で排熱投入型冷温水機を運転するなどのシミュレーションも可能です。

8.11(その他設備) 将来、わが国でもデマンドレスポンスが導入され、建物側で電力使用量が制約される状況となる場合も考えられます。BESTではデマンドレスポンスが発動した場合を再現したシミュレーションを行うことはできるでしょうか?

電力使用の制約がある場合の具体的な対策として、様々な節電対策とあわせてコージェネレーションの発電量や蓄電池放電量の増加、電動式の空調熱源機器運転抑制などが考えられます。BESTで用意されているこれらのモジュールに対し、電力使用量が制約される制御を行うコントローラを開発しています。
現在、気象データに基づき気温の閾値や受電電力からデマンドレスポンスを発動することを想定し、たとえばですが室温や熱源送水温度、送風温度の抑制やCO2制御時の外気取入れ時設定濃度の緩和、コージェネレーションを熱主電従運転から発電出力一定運転に切り替える、蓄電池の放電を最大とする、非電動式の熱源機器を優先的に稼動する、などの状況を再現するコントローラを開発中です。
今後も、デマンドレスポンスに関する知見や政府のガイドライン等をふまえて適宜更新していきます。

8.12(その他設備) 蓄熱式空調システムとして、扱える蓄熱槽の種類には何がありますか? また、計算の最大の特徴はどういうところですか?

蓄熱槽の種類には連結完全混合槽型と温度成層型の2種類が用意されています。また、複数の温度成層型をシリーズに接続した計算も可能です。温度成層型では、流入口の形状やサイズ、流速などで変化する混合領域と温度成層領域をもとめ水温による密度逆転による混合なども配慮した計算を行っています。水槽内の温度プロフィールなどで蓄熱システムの運転が効率よく行われるか確認することができます。
最大の特徴は、熱源、二次側、蓄熱槽の相互影響を考慮して、蓄熱槽内水温の計算を実施した上で、年間のエネルギー消費量が計算できるところです。

8.13(その他設備) 蓄熱式空調システムの場合の計算用途に関してですが、
(1)設計にも利用できますか?
(2)蓄熱割引、ピーカット割引など、蓄熱特有の料金メニューに対応した、ランニングコストの計算は可能ですか?

(1)様々なパラメータを変更して、エネルギー消費量の最小化を検討して最適な熱源、槽容量を求めるという意味では、設計にも利用できますが、初期の熱源や蓄熱槽の容量は最大負荷計算の結果を用いて別途設計してから、エネルギー解析する方が効率的です。

(2)出力されたエネルギー消費量データを元に計算することは可能と考えられますが、プログラム自体にそのような機能はありません。

8.14(その他設備)
(1)個別分散、氷蓄熱ユニットとも計算することは可能ですか?
(2)熱交換器を有する蓄熱システムの計算ができますか。できる場合に、熱交換器の一次側、二次側出入口温度制御はどのようになっていますか?

(1)個別分散は冷暖切換え型の氷蓄熱のビル用マルチが用意されています。氷蓄熱ユニットはモジュールを検証中です。

(2)モジュールとしては、熱交換器プレート(水 水)が用意されていますので計算可能です。PID制御
のモジュールを指定すれば、可能な範囲内では出口水温制御が働きます。

8.15(その他設備)「蓄熱槽の制御について、教えて下さい。
(1)蓄熱制御(蓄熱コントローラ)はどんなものが入っていますか?
(2)並列設置の場合、槽毎に冷蓄熱、温蓄熱と切り分けてシミュレーションする事は可能ですか?(暖房時にペリメータ:暖房、インテリア:冷房といった負荷に対応できる?)
(3)24時間空調の場合における蓄熱放熱同時に対応できますか?

(1)スケジュール的な簡易なものしか入っていません。基本的には満蓄制御です。追掛け運転の開始は、始端槽の水温条件で設定可能です。定温蓄熱制御(吸込み三方弁制御)は入っています。

(2)冷水槽と温水槽のそれぞれに専用の熱源が接続され、送水切換えがない場合は可能です。

(3)可能です。

8.16(その他設備) 「蓄熱槽の入力内容について、
(1)入力は面倒なのでしょうか?
(2)季節により蓄熱量設定を変更できますか?中間期や冬季に満蓄を85%とかに設定しておくことは可能ですか?
(3)熱源機追従運転の設定(負荷○○MJ/h以上でONなど)はできますか?
(4)蓄熱・放熱時間の設定を期間毎に変更できますか?
(5)蓄熱槽数や槽容量は自由に入力できますか?
(6)季節により、蓄熱槽数・容量を変更することは可能ですか?

(1)非蓄システムからの追加入力項目はそれほど多くないため、特に蓄熱システムの入力が面倒になることはありません。

(2)負荷予測制御を利用すると負荷に見合った蓄熱運転を行うことが可能です。

(3)現状はできません。始端槽の水温による判別のみです。

(4)蓄熱時間帯と放熱時間帯は、曜日別に3パターン設定することができます。また、昼間の追掛け運転については、On/Off区間をいくつでも設定できます。

(5)可能です。

(6)現状はできません。

8.17(その他設備) 蓄熱式空調システムの出力に関してですが、
(1)蓄熱槽効率や夜間移行率は出力されますか?
(2)槽内水温プロフィールは計算中に表示できますか?

(1)蓄熱槽効率は、ピーク負荷時の槽内温度プロフィールの計算結果の積分値と槽の有効体積×設計利用温度差により計算できます。夜間移行率は、夜間生産熱量が全生産熱量に占める割合で計算できます。将来、これらを出力する予定です。

(2)可能です。蓄熱槽のモジュール画面で、「グラフを表示する」にチェックを入れてください。

8.18.1(その他設備) 蓄熱槽の計算方法について、以下の事項を教えて下さい。
(1)温度成層型水蓄熱槽の槽内モデルは何モデルですか?アルキメデス数の同定はどのように行っていますか?
(2)二次側の温度設定や流量制御が、蓄熱槽内の挙動に影響を与えるような計算になっていますか?
(3)1次側、2次側とも定流量、変流量方式の計算ができますか?
(4)熱回収式(複槽式)の計算はできますか?
(5)蓄熱槽からの熱損失はどのように計算していますか?

(1)実用R値モデル(完全混合域+ピストンフロー域+温度拡散の組合せモデル)で、各時間ステップごとに完全混合域の温度と流入水温との温度差及び流入速度を用いてアルキメデス数を求めています。

(2)そのような計算になっています。

(3)2次側は可能です。1次側はできません。

(4)現状はできません。

(5)熱通過率(W/(㎡K))を設定して、その数値を元に計算されます。熱損失を計算しない設定も可能です。

8.18.2(その他設備) 蓄熱槽の計算方法について、以下の事項を教えて下さい。
(6)蓄熱槽内の温度分布や死水域の扱い
(7)冷水蓄熱と温水蓄熱の切り替え時の扱い

(6)連結完全混合槽型では、適切な槽数と適切な連通管配置を実行すれば各槽内は完全混合で水温は均一という前提です。温度成層の場合も同様で槽への流入速や温度によって温度成層の状況は変化しますが、連通管上下位置の不適切により生じる死水域はないという前提です。

(7)切り替えは月日で指定できます。冷暖切り替えが連続日であれば、熱源で強制的に加熱、冷却します。間隔が空いていれば、その間は放熱と熱損失の成り行きで槽内水温は変化します。

8.19(その他設備) 蓄熱槽に関するモジュールの更新や追加について教えて下さい。
(1)登録されている機器の制御や蓄熱コントローラは随時更新されるのですか?
(2)氷蓄熱ユニットの制御コントローラは他にもあると思いますが、他の制御コントローラを登録する予定はありますか?

(1)、(2)更新や追加を実施していく予定です。また、ユーザが独自のモジュールを作成(Javaの知識が必要)して使用することが可能となっています。

8.20(その他設備) 給湯の計算において計算される内容はどのような項目でしょうか?

給湯負荷パターンに応じて時刻別計算を行っており、給湯エネルギー消費量の他に、給湯配管からの熱損失、給水温度、給湯温度、貯湯槽内の温度等を時刻別に算出することが出来ます。


 

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