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IBEC 建築省エネ機構(一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構)

CASBEE-都市

このページでは、都市(基礎自治体)の環境性能を評価するツール「CASBEE-都市」の内容についてご紹介致します。
CASBEE-都市には、公開統計情報を参照することによって労力をかけずに、簡易に自治体の環境性能を把握することが可能な「標準版」と、自治体の職員等が都市計画や将来に向けて施策を立案する際に使用することを想定し、より細かく自治体の環境性能を把握(予測)することができる「詳細版」のツールを用意しています。ここでは、公開統計情報に基づいて自治体の環境性能を評価する「標準版」の内容についてご紹介致します。
なお 、ここでご紹介している内容はパンフレットでもご覧頂けます。パンフレットはこちらよりダウンロードできます。


ツール開発の背景

持続可能な都市の実現に向けて社会の低炭素化を促進することは、今や地球規模での課題となっています。この問題について、都市レベルでの取り組みが強く意識される端緒となったのは、1994年のデンマークにおける「オルボー憲章」の採択でした。以来、世界各国で様々な運動や都市レベルでの施策が試みられていますが、低炭素化対策だけでなく、都市の暮らしやすさや魅力という観点も含めて、都市の環境性能を総合的に評価することについては、未だ確立された方法論は見当たらないようです。
CASBEEについては、2001年より開発を開始し、その後用途・目的に合わせた様々なツールが開発されており、建築物及び建築物が創り出す環境性能を評価するツールとして、建築事業者や設計者などの間で広く普及が進んできております。そこで、都市の環境性能の評価ツールを開発するに当たり、これまでに蓄積されたCASBEEの知見を活用し、ツールの開発を行うことにしました。


評価の枠組み

都市の環境性能を、環境、社会、経済のトリプルボトムラインで総合的に評価するシステムです。
開発は、一般社団法人日本サステナブル建築協会内に設置された、「都市の環境性能評価ツール開発委員会」にて検討が行われており、「環境未来都市」や「環境モデル都市」などの意欲ある自治体、政府関係機関、関係省庁等の団体で構成する、「環境未来都市」構想推進協議会(事務局:内閣官房地域活性化統合事務局)の協力を得て開発を進めています。

CASBEE-都市では、従来のCASBEEと同様に、評価対象となる都市の外周に仮想的な境界を設け、その内部の環境品質・活動度Q(Quality)を高める性能と、その外部への環境負荷L(Load)を削減できる性能の両側面から評価し、その結果を環境効率BEE(Built Envirionment Efficiency)として指標化して評価しようとするものです。下の式に示すように、都市の環境品質・活動度Qが高く、外部への環境負荷Lが低い都市ほど、高い環境性能を持つ都市として評価されるような仕組みになっています。

 

 

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