IBEC 建築省エネ機構(一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構)

ユーザーの利用目的に応じて「設計ツール」、「省エネ基準対応ツール」、「専門版」、「簡易版」、「BEST-H(住宅版)」の5種類のツールを用意しています。

・設計ツール:設計段階の省エネ検討や運用段階での検証に有用な、設計実務者向けツールです。

・省エネ基準対応ツール(申請版):建築物省エネ法に対応した非住宅建築物の申請用ツールです。

・専門版:建築・設備設計の詳細検討を行う設備技術者や、モジュール開発を行う研究開発者向けツールです。

・簡易版:計画初期段階で、最小限の入力項目で簡便に省エネ計算が可能なツールです。

・BEST-H(住宅版):戸建住宅向けの室内温熱環境とエネルギー消費量を算出するツールです。

 

共通

  • 豊富な気象データ・窓データ・機器特性データの利用が可能

  • 建築と空調、照明など設備機器との連成計算が可能

  • 年間エネルギー消費量や年間熱負荷、ピーク熱負荷、室内熱環境、ピーク電力の算出が可能

  • 設定温度や運転スケジュールの変更など、運用の省エネ効果の試算が可能

 

設計ツール

「設計段階」では建築物の一次エネルギー消費量、年間熱負荷及び最大熱負荷計算、「運用段階」では設定温度や内部発熱密度、運転時間など使用実態に合わせた運用面における省エネ対策やその検証にも活用できるツールで、省エネ検討・評価・検証などライフサイクルツールとして活用できます。実務的に最も使い易いツールとなっています。

  • 1)建築形状をビジュアル入力
    • 設計図に即した建築平面形状をビジュアルで入力することが出来ます。

  • 2)種々の室用途や建築材料、設備システムに対応した計算
    • さまざまな室用途の標準的な内部発熱や使用時間のデフォルトが用意されている他、スケジュールや運転時間を変えて計算が出来ます。

    • 建築材料を自由に組み合わせて実際に使用する床、壁、天井を再現できます。

    • 豊富な設備システムが用意されているため、ユーザーは、システムを選択して設備容量を入力、室との接続系統を定義するだけです。

  • 3)省エネ効果の交互作用を計算
    • 昼光利用による照明用電力や空調負荷の削減、断熱強化や外部遮蔽など複合的な省エネ手法について、精度の高い計算を行います。

  • 4)多くの検討ケースを一度に計算
    • 部分的に入力条件を変えて多くの計算を一度に実行可能です。

  • 5)再生可能エネルギーや未利用エネルギーの計算
    • 河川水や地中熱などの未利用エネルギーの検討や太陽光発電と蓄電池の計算が出来ます。

  • 6)入力データのエキスポート
    • 設計ツールで検討し、更に深く検討する際に専門版に入力データをエキスポートできる機能があります。

なお、建築物省エネ法の申請計算に対応した「省エネ基準対応ツール」と同様の入出力環境(ユーザーインターフェイス)を備えています。申請用で規定する各種の計算条件等を変更出来るなど、設計・運用段階用として自由度の高い機能を持っています。
「設計ツール」で入力したデータと「省エネ基準対応ツール(Ver.3.0.2以降」とは相互にデータ互換性があります。

 

省エネ基準対応ツール

建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)で規定する計算条件等に準拠し、省エネ適合性判定・届出及び建築物エネルギー消費性能向上計画の認定等の申請を目的とした評価ツールです。
なお、本ツールは、国土交通大臣がエネルギー消費性能を適切に評価できる方法として位置付けられています。
技術的助言(4-5頁参照)
「省エネ基準対応ツール」で入力したデータと「設計ツール」とは相互にデータ互換性があります。

 

専門版

「詳細検討を行う環境研究者・設備設計者」や「モジュール開発を行う研究開発者」向けツールです。建築計算は入力が明瞭でありかつ実務設計用としての多くの部屋の入力を容易にするエクセル利用の実用版も用意されています。

  • 1)自由なモジュール開発
    • JAVA言語を用いたオブジェクト指向のプログラムであるため、自由にモジュールを開発し、エンジンに加えることができます。

  • 2)単独の熱負荷計算が可能
    • 各ゾーンの空調条件を入力するだけで独立した熱負荷計算(最大熱負荷、年間熱負荷、室温変動)が可能であり、設備との連成計算時と連成しない計算時とで解法の最適化を図っています。外気冷房・最小外気量制御・全熱交換器の熱回収など、外気負荷に関する省エネ手法の評価が可能です。

  • 3)計算時間間隔の設定が可変
    • 空調時間帯は短い間隔に、非空調時間帯は長い間隔にするなど、計算時間間隔の設定が可変です。

  • 4)温熱環境評価やファサード省エネ手法の評価
    • 出力される作用温度やPMVを利用した放射環境や温冷感の評価が可能です。

    • ダブルスキンやエアフローウィンドウの効果を評価可能です。また、・ブラインドのスラット角制御、照明調光制御の効果を簡易に評価可能です。

    • 自然換気の効果を簡易に評価可能です。

  • 5)テンプレートによる設備システムの構築
    • テンプレートとは事前にモジュールの接続された有意なパッケージであり、熱源廻りや2次側空調機などをはじめとする大小種々のものを用意しています。これらを組み合わせることで、様々なシステムシミュレーションが容易となります。

 

簡易版

「計画初期段階」で、発注者や建築設計者でも計算できる簡易なツールです。種々のケーススタディをするのに適しています。

  • 1)簡易な入力
    • 建物形状や計算可能な設備システムを限定した簡易な入力です。

    • 入力に必要な項目は、基本情報、建築、空調、換気、照明、給湯、コージェネ、蓄熱、太陽光発電で約50項目程度です。

  • 2)多くの検討ケースを一度に計算
    • 部分的に条件を変えて多くの計算を一度に実行可能な機能を備えており、基本構想や基本計画段階の感度分析に最適です。

  •  

 

BEST-H(住宅版)

スマートウェルネス(健康・省エネ)住宅の検討に向けた総合的な建築・設備のエネルギー消費量算出ツール(BEST)で、室内温熱環境とエネルギー消費量を同時に算出できるシミュレーションプログラムです。

  • 1)温熱環境評価
    • 多数室室温変動計算を行っており、室内温度、作用温度(OT)、PMV等による室内の温熱環境評価が可能です。平面図や時系列グラフにより、温熱環境の状況 を分かりやすく表示出来ます。

  •  

  • 2)時刻別エネルギー計算
    • 時々刻々のエネルギー消費量と発電量を計算出来ます。用途・エネルギー種別の集計グラフ・円グラフにより、一次エネルギー消費量の傾向や、ZEH達成などを確認できます。

  •  

  • 3)ZEH検討/最適設備の導入検討
    • 太陽光発電、蓄電池、太陽熱利用給湯などの再生可能エネルギー導入によるZEH検討が可能です。また、ルームエアコン、床暖房、温水式浴室暖房、全熱交換器、燃料電池などの様々な住宅設備の導入と適正な容量の検討が行うことが出来ます。

  •  

  • 4)生活パターンと連動した温熱環境やエネルギー消費の把握
    • スケジュールの登録により、生活パターンによるエネルギー消費特性を把握できます。在室パターンの入力により、人が居る空間の温熱環境を確認することが出来ます。

  • 5)世界の気象データの利用や新規材料の登録
    • 拡張アメダス気象データや 、Energy Plus形式の気象データ(EPW)が利用できます。また、新規材料の登録が可能です。

  •