新型コロナウイルス感染症関連特設ページ
ここでは、感染予防、健康関連について、住宅・建築物において気をつけるべき対策等の情報提供を行います。
手洗い・消毒について
- ウイルスを建物に持ち込まないためには、玄関や建物入口での手洗い・消毒が特に有効と考えられます。
- ドアストッパー等を活用して、室内換気のために入口開口を開放することにより、ドアノブへの接触の機会を減らすことができます。
- 照明や水栓金具について人感センサーやフットスイッチ等を活用した非接触化も有効と考えられます。
- リフォームでは玄関への手洗いスペースの設置も可能です。
- 手を触れる部分(ドアノブ、エレベーターのボタン等)について、消毒のためにアルコールを含む消毒液を用いる場合には、材質や塗装、仕上げ方法によっては、変色・変質する場合があります。特に樹脂の場合や塗装されている製品の場合には注意してお手入れしてください。
換気について
- 2003年(平成15年)7月以降に建築された住宅であれば、24時間換気設備が設置されていますので、該当の住宅にお住まいの方は、換気が有効に機能するよう、換気設備を運転させるとともに、給気口が閉じられていないか、家具等で塞がれていないかを確認しましょう。
- 2003年(平成15年)7月より前に建築された住宅を含め、窓を開けて換気する場合は、なるべく部屋の対角に位置する窓を開けて換気するようにしましょう。窓が一つしかないなど対角に位置する窓がない場合は、扉を開けたり、キッチンの換気扇を作動させて換気しましょう。
換気・通風を効果的に行うためのポイント
- 外気を室内に取り入れるには、「入口」と「出口」の役割を果たす開口を、異なる方位の壁面2面以上に設けることにより、効果的に取り入れることができます。
- 通風経路①は、1つの部屋に方位の異なる2面の外壁開口がある場合です。また、1つの部屋で外部に面した開口が1面にしかない場合の方法として、通風経路②のように、室内開口部(扉など)を経由して隣接する空間に外部に面した開口部から通風を確保する方法があります。
- 通風経路①および②の経路上の開口部の面積が大きいほど、期待できる通風量(換気回数)が大きくなります。
- 開口部は、水平方向だけでなく、垂直方向に異なる2か所以上の窓開けを行う方法もあります。暖められた空気が上昇する性質を利用した「温度差換気」の原理を利用した方法で、晴天で風が弱い日などでは有効です。
- 効果的な換気のためには、室内に設置されている給気口がある場合には、ちゃんと開いているかどうか確認しましょう。特に集合住宅等において、室内の給気口を閉じてしまっていると、適切な換気量が得られない場合も考えられます。
- 一般的な住宅・建築物の場合には、換気装置による換気量に比べて十分に窓開け面積を取った場合には窓開けによる換気量のほうがはるかに多い換気量をえることができます。


エアコンと窓開けを併用した場合の注意
- エアコンと窓開けを併用する場合、エネルギー消費量は一般的に増加します。
- 外気の湿度が高い場合など、エアコン吹き出し口が結露する場合がありますので、注意してください。
冬季換気リーフレット(厚生労働省作成 R2.11.27)
その他住まいの健康対策について
(住宅の断熱化による高血圧・心疾患など基礎疾患リスク低減効果について検証作業)
スマートウェルネス住宅等推進調査事業~断熱住宅と健康の関係をご存じですか?~
基礎疾患をお持ちの方については、新型コロナウイルスに感染した場合の重症化リスクが指摘されております。一方で、住宅の断熱性と基礎疾患との関係が明らかになってきておりますのでご紹介します。
省エネリフォームを実施した居住者の健康への影響調査.pdf (JSBC(一社)日本サステナブル建築協会)
緊急シンポジウム「住宅・オフィス環境とコロナ:建築分野の新たな課題」(2020.7.21 IBEC実施)講演録
- コロナ対策における建築分野の取り組みと持続可能性問題(2020 年7 月時点の展望)
東京大学 名誉教授 村上 周三 - 文明とパンデミック
東京大学 名誉教授 月尾 嘉男 - 建築分野における新型コロナ対応の最新動向
早稲田大学 創造理工学部建築学科 教授 田辺 新一 - 住宅とコロナ~健康住宅の視点から~
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 教授 伊香賀 俊治 - オフィスとコロナ~健康経営の視点から~
千葉大学大学院工学研究院創成工学専攻建築学コース 准教授 林 立也
(在宅介護・医療のしやすい家づくりのご参考)
高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン(国土交通省住宅局)
長年住み慣れた持ち家に居住し、そこでの安全・安心、健康・快適な暮らしの継続を実現するための高齢期に備えた既存住宅の改修に関する配慮事項を示しています。
シンポジウム、講習会等のお知らせ
第20回 CASBEE 公開セミナー「CASBEE におけるSDGs 対応版の公開に向けて」
日時:2020年11月25日(水)13:30~16:15
場所:ZOOM Webinar(オンライン)
※定員に達したため、10/29に受付終了いたしました
関連リンク集
国土交通省HP(建築基準法関係)
建築基準法における住宅・建築物の換気に関する規定を紹介しています。
<リンク先:(新型コロナウイルス感染症関連)住宅等における換気等に関する情報提供について>
厚生労働省HP(建築物衛生法関係)
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
建築物における衛生的環境の確保に関する法律に関連して、新型コロナウイルス感染症関係の情報が提供されております。
<リンク先:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000132645.html>
学会等の取組み
一般社団法人 日本建築学会
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
- 「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して 「換気」 に関するQ&A」
- 「新型コロナウイルス感染対策としての空調設備を中心とした設備 の運用について」
- 「空調・換気による COVID-19 の拡散はあるのか?」
IBEC関連リンク
研究開発-ポストCovid-19における空調、換気、通風計画のあり方検討委員会(実施中)-(自立循環プロジェクト フェーズ6内の委員会)
学識経験者、国立研究所と建築関係企業委員からなる新設研究会。
実測実験も含めた実証的検証に基づき、ポストCovid-19時代の空調、換気、通風計画の実務に直ちに反映できる基準、設計手法の検討を実施。
※会費制研究会で、成果は会員共有。
※参加希望の企業のお問い合わせはjiritsu1@ibec.or.jpへ
https://www.jjj-design.org/
CASBEEウェルネスオフィス評価員講習・試験 (12月頃を予定)
CASBEEウェルネスオフィス2020年版の内容に基づき、評価基準と評価方法について解説。講習と試験を同日実施。CASBEEウェルネスオフィス認証機関の条件となる評価員資格の取得が可能。
※CASBEEウェルネスオフィス⇒従来のハード中心の環境性能評価に加え、ワーカーの健康・労働生産性、建物の維持管理、新型コロナ等の感染症対応状況等を、総合的に評価するツール。(2019年公表)
https://www.ibec.or.jp/CASBEE/
企業等の取組み
- 「上手な換気の方法~住宅編~」 ダイキン工業株式会社
- 「上手な換気の方法~オフィス・店舗編~」 ダイキン工業株式会社
- 「玄関手洗い」 パナソニック株式会社
- [第1・2報]換気が冷房時の室内温熱環境とエアコンの消費電力に及ぼす影響 一般財団法人電力中央研究所
- [第3報]換気が冷房時の室内温熱環境とエアコンの消費電力に及ぼす影響 一般財団法人電力中央研究所